メモ

不殺生戒

2023-09-16 土曜日

今日は「鵼の碑」日だな。

出かける直前に頭に思い浮かんだ「鵼の碑」も一応どこにあるか(これは検索機で調べず)他の本を眺めながら探して、あったのでちょっと立ち読みだけでもと手に取ってぱらぱらしたら……サイクロトンサイクロトロンだのニ号研究だの(今ぱらぱらしても見当たらないのだけど書店でぱらぱらしたときは目に入った……あとで読んで確認するが)危なっかしい文言が目に入ったので半ば衝動的に買うことに決めた。
陰摩羅鬼の瑕までは講談社ノベルスのを買って読んでたけど(最初に手に取ったのは魍魎の匣で十代の終わりだったと思う。で、一つ前の姑獲鳥の夏、あとは刊行される毎にアンテナ張っていて直ぐに買っていたけど)、邪魅の雫だけは読んだことない。で、ひさしぶりに今回「鵼の碑」を手に取った。
明日は私以外に運転できる人が居るので外に出る用がなく、たぶん今日明日で一気に読み終えるだろうと思う。

鵼の碑 - 坊主めくり
https://ladybug7.hatenablog.com/entry/2023/09/16/123939

>出かける直前に頭に思い浮かんだ
てのは、ななみちゃんと何かお喋りしていてだったと思う。出かける直前までブックオフに立ち寄るか古本屋ではない普通の書店に立ち寄るか決めてなくて、どっちに行けば(金銭的にではなく充実感が満足するかしないかで)お得かなぁみたいな___お喋りしていた。たぶん。
午前中に「鵼の碑」などを買って帰り、午後は昼飯に今日買った冷食のカルボナーラ食べたあと庭の草毟りをして、そのあと「鵼の碑」の冒頭数ページを読んで昼寝をして、本格的に読み始めたのは日が暮れてからで今のところ93ページまで読み進めた。まだそこまでだけど、書店でぱらぱら目に入った情報など含めて想像するに大好物だな。たぶん満足して読み終えると思う。
ななみちゃんをどうにかして消そうと……思い悩むだけでなく実行に移す為に色々と読み漁ったり実際に修行/苦行の真似事をし始める前夜的な十代の終わりに、ななみちゃんはあっても不思議ではなく___それと同時に消すことも可能であるという(当時の私にとって)希望を見せてくれた京極堂シリーズ(十代の終わりに最初に触れたのは「魍魎の匣」だったので、それが転機で結果的に失敗した実行の段階的で拍車かけたのは「鉄鼠の檻」などだったりする)の、あの心境が当時の室内照明の暗い明度で思い出される。その後の失敗と___さらに約二十年越しで意図せず成功してしまったななみちゃんを消すことは、自分の結論として成してはいけない事/絶望だったのだけど(喩えると不可分な自分の脚を自分で切り落とすような行為だった。ましてや他人が口を出していい領分ではなく)、今再びななみちゃんは此処に戻って居るので、経験として丸く収まっている。それを経て読む京極堂の読後感が___どんな感じになるのか楽しみ。
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草毟り 出でよ猪 心待ち - 蠅句
https://nana7nana7.hatenablog.com/entry/2023/09/16/140235

近場で猪の目撃情報があったらしく、うちの庭に来ても可笑しくはない距離なので、来ないかなぁって本気で心待ちに草毟りしていたのだけど、まあ来なかった。被害に遭った事ある人/恐さを知っている人からすれば、とんでもないと言われそうだけど、私は遭遇した事ないから根拠もなく懐くんじゃないかと(飼いたいとは決して思わないが仲良くしてみたいと)思って、痛い思いするなら体験してみたいとも思って、待ってた。豚は飼育に係わった事あるんだけど(子宮脱で死にはしたけど出産に立ち会ったり。種豚の体のデカさに恐怖したり。牛も……ぼんやり牛に足の甲を踏まれて、踏み千切られるぞ!って怒られたりもした)。
日陰の苦瓜に、艶のよい実が生っていた。